世界的に活躍するベネチアンガラス作家・土田康彦の創作に迫るドキュメンタリー。 水の都ベネチアで約1000年にわたって受け継がれ、多様な色彩と高い装飾性で知られるベネチアンガラス。熟練のガラス職人が集うムラーノ島にスタジオを構える土田康彦は、独自の哲学と日本の美を吹き込んだ作品で世界中から注目を集めている。映像作家・田邊アツシが8年間にわたって取材を続け、その作品と創作活動を追う。 また、ベネチアの名店「ハリーズ・バー」で調理師として働いた経歴を持ち、一流の料理家としての面も持つ土田にとって、料理はガラス工芸と表裏一体をなす。自ら制作した美しいガラス食器に料理を盛りつけ、フェンシング選手、映像作家、ミュージシャンなどさまざまな悩みや葛藤を持つ来訪者たちを温かくもてなす姿も映し出していく。